まめログ〜おまめの育児日記〜

長野県の田舎の会社員(2017年10月から職場復帰)が綴る2歳娘の育児日記。第二子妊娠中。

母乳育児の話1 体験したこと

陣痛中に過呼吸の発作に陥る&3回吐くという壮絶な、でもなんとか無事に出産を終えて、これからカワユイおまめちゃんとのハッピーライフが始まるぅ~と期待に胸をキュンキュンさせていた矢先…おっぱい問題にぶち当たった(´Д` )


【母乳が思うように出ない&飲めない】

祖母も母も困るくらいジャージャー出たとか言っていたので、当然私も出るわ~と思ってのんきに母乳パッドなんか用意していた。それなのに。

世間一般で言われている以下のこと、私には全く当てはまらなかった。

・授乳中にゴクゴク飲む音がする
・左右XX分ずつ、というように時間を決める
・授乳中じゃなくても乳が溢れてきてブラ&服がぬれる
・吸われているともう片方のおっぱいから乳がポタポタとたれてくる
・吸われていると『ツーン』という感覚がある(催乳感覚というらしい)

ネットでみんなのお悩み相談みたいなのを見ていても、乳が出すぎて困るとか、なんて羨ましいの!というようなことばかり出てくる。

なんなのコレわたしだけ違う!乳出てないんじゃない!?

母乳不足感でノイローゼ気味の状態が約3ヶ月続くことになる。


【産後入院中】

出産直後、カンガルーケアで産まれたてホヤホヤのおまめちゃんを胸の上にのせながら、助産師さんに乳輪ギューとつままれる。イターい!でもジワ~っと乳出てきた。
おまめちゃんも一生懸命アムアムしている。お、これは母乳ライフ期待できるな!と楽観的。

ところが、2~3日目からおっぱいがパンパンに腫れて真っ赤に!腫れパイ超痛い~痛すぎて身動きすらキツい!岩みたいにゴツゴツだし!
乳が生産されてるけどまだ出口がうまく開いていない状態だったらしい。

おまめちゃんもまだ吸う力が弱いし寝落ちしちゃうので、助産師さんに搾乳してもらう。
がんばっても両パイそれぞれ3箇所くらいの小さい穴からせいぜい5ccが限度。

助産師さんの勧めでアイスノンで冷やすと痛みはちょっとマシになった。

おまめちゃんはパイをアムアムしながら寝落ちしちゃうのだが、十分に飲めてないのですぐ起きて夜通し泣き続ける。しかも呼吸困難になりそうなくらいの号泣!(´・_・`)

4人部屋で他の赤ちゃんたちは大人しく寝てるのに、おまめちゃんだけ
[大泣き]→[パイ咥えさせる]→[うまく吸い付けずに母子ともにパニック]→[さらに大泣き]→[困り果てて助産師さん呼んで吸い付かせてもらう]→[寝落ち]→[すぐ目覚める]→[大泣き]
の無限ループ(これが退院の前日まで続いた)。

体力限界でフラフラになってたので添い乳も勧められたけど、窒息しないか怖くて、あと添い乳ってどうしても浅吸いになって乳首痛かったのでできず、夜通し座ってパイあげ続けた。
昼間もパイ吸い付かせたまま片手でご飯食べたり。
もう陣痛始まってからここまで一週間ほどまともに寝ていない。つ、つらい…(´Д` )。。

会陰切開の傷も超痛くて、座る、寝る、の動作もかなりしんどい(´Д` )体勢変えるたびに唸り声をあげてた。

そんなわけでほとんどずーっとパイ吸わせてたわけだけど、まだ吸う力が弱かったせいか幸い乳首が切れることはなかった。
でも長時間吸われすぎてヒリヒリヒリヒリ…痛ーい!
助産師さんに教えてもらって、少しでも授乳時間が空いた時はランシノーをこってり塗ってラップパックして凌いだ。

入院最終日頃になるとパイの赤みも腫れも引いてきた。
でもやっぱまだ乳の出がイマイチだし吸い付きも下手くそ。
退院後は助産師さんに頼ることもできないし、まだずっと眠れない日々が続くのかと不安でしょうがなかった。(´・_・`)

ちなみに退院時のおまめちゃんの体重の増えは合格ラインギリギリ、というかちょっと足りない。助産師さんにうまく計らってもらって退院できた感じ。


【退院後】

入院中もそうだったけど、ほとんど一日中おっぱい丸出し。
頻回授乳なんてもんじゃなく、ず~っと飲ませてた。
よく「1日何回授乳する?」と聞かれるけど、そんなもん答えられんよ、一日中吸ってんだから!

里帰り先の実家に会いに来た夫も最初ひいてました(´・_・`)
頭ボサボサ、おっぱい丸出し、一日中パジャマ。最初の1ヶ月これ当たり前。

でも夜は細切れだったけど延べ3~4時間寝られたので入院中よりはだいぶマシ。
里帰りだったから家事ぜんぶお母さんがやってくれる!里帰りバンザイ!お母さんありがとう!( ´ ▽ ` )ノ


【産院の産後訪問】

退院から2週間後くらいに産後訪問で助産師さんがきてくれた。ベテランのおばあちゃん先生。
体重の伸びは退院日から計算して28g/日くらいだった。
「回数で稼いでるね」
「辛かったらミルク足してもいいよ」
と言ってくれた。

おっぱいマッサージしてもらうと、ピューッと細~くおっぱいが飛んだ。おお~!とちょっと感動。

「まだ全部の出口が開いてないけど、これからだんだん良くなると思うよ~」とのこと。
特に左パイが出が悪いらしい。

母乳出てるならなるべく母乳のみで頑張りたかったので、ミルクは見送り。
引き続き頻回授乳で1ヶ月検診まで頑張ることにした。

母親からは「ミルク足したら~?」と何回か言われたけど、わたしはなぜか母乳ノイローゼみたいになってて頑なに母乳にこだわっていた。


【1ヶ月検診】

頻回授乳すごくがんばってたので、体重は順調に増えてるはず!と期待していた。それなのに…。
25g/日と、産後訪問時よりも増え幅が減っているではないか!(生後から計算すると17g/日)超がんばったのに!!(´Д` )もうムリおっぱいヒリヒリ!

その場で授乳室借りて20分くらい飲ませて哺乳量測ってをみると40ccしか飲めておらず、やっぱりミルク決定。
そしてまた1ヶ月後に2ヶ月検診という形で病院に行くことになった。

このときの助産師さん、わりと若いお姉さんなんだけど、なんだか威圧的で体重増えてないのを責められてる感じがして悲しかったな。
忙しいのは分かるけど、この時期の新米ママはかなりデリケートなんだからできれば優しくてベテランの助産師さんがよかった(´・_・`)

ともあれ、結局1日2回、80ccのミルクを足すことになった。お昼に1回と、夜寝る前に1回。

明治『はぐくみキューブ』+ピジョン『母乳実感』の組み合わせ。

今までもなけなしの搾乳とかあげてたから哺乳びん嫌がらずにわりとすんなり飲んでくれた。

そしたらなんと、初めて夜6時間くらいまとめて寝た!今までやっぱ足りてなくてお腹空かせてたんだね、ごめんね(´・_・`)  と母乳エゴを反省した。
わたし自身も出産の入院以来のまとめ寝でかなりリフレッシュできた。ミルクバンザイ!( ´ ▽ ` )ノ


【ドゥーラハウス訪問】

1ヶ月検診からミルク足し始めたけど、母乳の出を改善したかったので、近所にあるドゥーラハウスでおっぱいマッサージしてもらうことにした。
産後訪問できてくれたおばあちゃん先生がやってるところ。

診てもらうと、前よりは多少良くなっているけどまだまだ未開通の線があるようで、所々しこっているみたい。やはり左パイが特に出が悪い。

悩みを聞いてもらいながら2時間くらいマッサージしてもらった(これで3,000円というのはかなりリーズナブルだと思う!)。

先生がんばってくれたけどまだ全部は開通しなくて、あとは「がんばっておまめちゃんに吸ってもらって!」ということらしい。

このときおまめちゃんの体重測ってもらったら、54g/日とかなり急激に増加している!ミルク効果がすごい!でもこれじゃちょっと増えすぎかな~ということで、80cc→60ccに減らすことを提案された。

でも1ヶ月検診のときのあの責められてる感が怖くて、なるべくしっかり体重増やしたくて80ccのまま続けた。


自治体の産後訪問】

産院とは別に、自治体でも産後訪問があった。
これを受けないとなんか虐待?を疑われるようなので冗談じゃないと思いがんばっておまめちゃん連れて里帰り先から車で1時間の距離にある自宅に帰って訪問を受けることに。

意外とちゃんとしたベテランの保健師さんが来てくれた。
おまめちゃんの体重を測ってもらうと、55g/日とやはりかなり急激に伸びているため、ドゥーラハウスで言われたとおりミルクを60ccに減らすことにした。
これだけ伸び幅かせいでいれば、2ヶ月検診で引っかかることはないよね。

このときミルクの足し方として教わったのは、『完母を目指すなら寝る前にミルク足すのはNG』ということ。
夜中は母乳の分泌がいいので、少なくとも一回は夜中に起きて飲んでもらうこと。
寝る前にミルクたくさん飲ませちゃうとそのまま朝まで寝ちゃうことあるもんね。
(1ヶ月検診のときにはそんなこと教えてくれなかった!)

正直、虐待フィルターとして形式だけのしょーもない産後訪問かと思っていたけど(失礼)、いろいろ教えてもらえて良かった!

というわけで、60ccのミルクをお昼と夕方(お風呂上り)飲ませることになった。


【そして2ヶ月検診】

ちょっとビクビクしてたけど、ミルクでガッと体重増えたおかげで難なくクリア。
しかも、「母乳も前より飲めてるようだから今後はミルク減らしていってもいいよー」とイケメン先生のお墨付きをもらった!わーい!

やっとノイローゼから解放される兆しが見えてきた~( ´ ▽ ` )ノ
…と思っていた矢先、突然の事態に困惑することになる。


【乳首咥えたまま大暴れ】

1ヶ月半を過ぎた頃からたまーにあったんだけど、2ヶ月を過ぎた頃から本格的に左パイ拒否&大暴れが始まってしまった。

もともと出が悪かった左パイが、ほとんど張らない(4時間くらい間隔あければ張るけど)。

そんで左パイを飲ませようとすると、
[乳首咥えさせる]→[咥えたままヴーヴー唸る]→[咥えたままバタバタ暴れる]→[大泣きして離しちゃう]

えーどうしたの!?乳首引っ張られて超痛いんだけど!!

困った時のネット検索(”授乳中” ”泣く” ”暴れる”)するも…
『おっぱい出すぎてむせちゃって困る~ww』
『出てないのかと思ったけど口離した瞬間シャワーみたいに出てた~ww』
と、「え、自慢?」みたいなことばかりヒットする。全然役に立たん!!

とりあえず右パイはすんなり飲んでくれるので右パイで飢えを凌いでもらう。

このように右パイ中心の授乳となっていったのだが、左パイだって飲んでもらわなきゃ出なくなっちゃう!という焦りから、泣いちゃうと分かっていてもとりあえず吸わせてみていた。

時には泣き叫ぶおまめちゃんの頭を抑えて吸わせ続け、見かねた母親や祖母から「可哀想だからミルクあげなさい!」と怒られることもあった。

今思うと、ここで諦めてたらきっとそのまま左パイ出なくなってたんだろうな。

わたしは毎回左パイを10分ほどがんばってみてから右パイをあげることにした。

あるとき、左パイ咥えたまま寝落ちしたのでそのまま放っておいた。すると、15分~20分ほどしたところで、突然おまめちゃん『クンッ、クンッ』と喉を鳴らしはじめた。
あれ~飲んでる!出てる!なんだ出るんじゃん!

そう、左パイは出ないのではなく、出るまでに時間がかっていたのだ。おまめちゃんは飲む量が増えて飲み方も早くなったため、待ちきれなくて癇癪を起こしていたもよう。寝ながら飲んでもらうくらいがちょうどいい。

後で調べたら、パイから乳が出るのを『射乳反射』というらしい。そしてこの射乳反射が起こるまでの時間は人それぞれ、パイそれぞれ。
自分のパイの個性に合わせて授乳する必要があるのだ!!

射乳反射が起こらないうちにパイを離しちゃったら、全然飲めてなくて当然!おまめちゃん怒って当然!体重増えなくて当然!

だんだん分かってきたぞ。ここまでくるのに3ヶ月かかった。

( ´ ▽ ` )ノ

次回は体験を通して分かったことをまとめる。